小熊史也 小熊史也 Editor

メールマガジン「週刊SHAREPOP」編集長

バーチャルYouTuberへの造詣が深く、輝夜月世界初インタビューの企画執筆を担当して以降、キズナアイ,ミライアカリ,月ノ美兎などへのインタビュー、各種イベントレポート、考察記事などを手がける。
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コラム

SNS分析から考える「日常系YouTuber」のファン層とその役割とは

既に一般層にも浸透し、企業プロモーションの分野でもその存在感を増す「YouTuber」。いわゆる「YouTuberらしい」フォーマットはありつつも、その世界は日々変化が起き続けています。

そんな中、いま新しい表現方法で注目を集めている「日常系YouTuber」をご存知でしょうか?今回は「日常系YouTuberがどのようなファンを持ち、企業マーケティングにおいてどのような役割が考えられるのかをSNSのデータから考えます。

「日常系YouTuber」とは?

「日常系YouTuber」とはその名の通り日常を切り取ったような動画を制作するYouTuberのことです。奇抜な企画に取り組み人気を博すという一般的なイメージに対して、「日常系」の動画はドキュメンタリーのようなものとなっています。

この代表格が「inliving.(インリビング)」というチャンネルです。ririkaさんという一人暮らしの女性の朝の身支度や、料理の様子といったまさしく日常を切り取った動画が投稿されているチャンネルで登録者数は約20万人を誇ります。

広がりはクリエイティブ界のインフルエンサーから

「inliving」チャンネルでは登録者を「ご近所さん」と呼称するなど、画面の向こうのエンターテイメントではなく地続きの日常として親近感を与えられるような工夫が施されているのも特徴的です。
フォロワー属性を見ても半分以上が女性と、同性からの共感を得ていることが伺えます。

また、他にどのようなアカウントをフォローしているのかを見ると、ファッションデザイナーのハヤカワ五味さん・クリエイティブディレクターの三浦崇宏さんなど、「広告・クリエイティブ・マーケティング」に関わるインフルエンサーの方々をフォローしていることがわかります。

他の人気女性YouTuberの場合は、近しい属性のYouTuberや、コスメ・ファッションの傾向が強く、その違いは明らかです。

このことから、「inliving」チャンネルは、これまでの女性YouTuberの文脈とは全く違ったクラスタから始まり、特にそのクリエイティビティがプロフェッショナルの人達から評価され、広まりつつあると考えます。

「高クオリティなYouTuber的表現」とその可能性

YouTuberは、これまで良い意味での“アマチュア性”を打ち出し、エンタメ・バラエティ性に富んだ企画でそのカルチャーを発展させてきました。
むしろ、TV的な・プロフェッショナル性の高いコンテンツはYouTube上の体験には合わないとされる節すらあります。

ただその一方で、YouTuberらしい文脈を好まない“自然体”なものを求めるユーザーや、ハイブランドなイメージを守りたいクライアントからは敬遠されていたことは否めません。

「inliving.」チャンネルが打ち出す「日常系」は、そうしたニーズに応える新たなYouTuberの表現であり、在り方といえます。

また、属性から考えるとYouTuberに限らずInstagram・IGTVなどでの両展開にも可能性の見出せるコンテンツなのではないでしょうか。

新たな“動画クリエイティブ×インフルエンサー”としての「日常系YouTuber」に注目です。

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