武者慶佑 武者慶佑 Editor

プランナー。アニメ・声優中心のカルチャー領域に特化してやってます。/SNS・コンテンツマーケティング/sharecoto CO., LTD./日本グミ協会会長/グミとコーヒーと中野。
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コラム

東雲めぐとファンが育んだステキな特異点

AnimeJapanやニコニコ超会議などのイベント出演、TVへの進出や様々なタイアップなど、活躍の場を広げ続けいまだ勢いの衰えないバーチャルYouTuber。

上位陣の活動が活発なだけでなく、全体では数にして2,000を超えたとされ、文化としての成熟を見せ始めていますが、その魅力の根幹を成す個性的なキャラクター達の中でも特異な道筋を辿り、独自のフィールドを形成しつつあるのが「東雲めぐ」です。

ライブ配信プラットフォームSHOWROOMでの配信を中心に活動する“バーチャルSHOWROOMER”として活動を始め、ほぼ毎日となっている配信は毎回2,000人以上の視聴者を集め、ライブ配信のまとめや歌ってみたを投稿しているYouTubeチャンネルの登録者数も2万人を超えています。

数字を見ても順調な発展を見せているのが分かりますが、数いるバーチャルYouTuberの中でなぜ「東雲めぐ」は特別なのか、ひとつずつ紐解いていきましょう。

1.他とは異なる東雲めぐちゃん流のアプローチ

実際に手元に届くギフト

まず大きな特徴として挙げられるのはSHOWROOMでのライブ配信を主な活動としていることです。

ライブ配信を主な活動とするバーチャルYouTuberは他にもいますが、SHOWROOMを主な活動場所としているのは今のところ「東雲めぐ」1人です。(※先日SHOWROOMにバーチャルジャンルが新設されました

活動開始時にはSHOWROOMの機能であるギフトを送ると実際に画面の向こうにオブジェクトとしてギフトが降ってくるというVR技術を駆使した演出が話題にもなりました。

そうしたライブ配信ならではのファンとの直接のコミュニケーションとSHOWROOMというプラットフォームの強みをテクノロジーによって合致させ、ライブ配信という形態の中に独自のエンターテイメント性と文化を確立しています。

また活動時間にも大きな特徴があります。東雲めぐちゃんはほとんど毎日午前7時30分という朝の時間帯にライブ配信をしています。十分異質な印象ですが数字でも見てみましょう。

「バーチャルyoutuber」でツイートされた数を見てみると4/13~19の間で最もツイートが少なかったのは「4/19 6:00」の時間帯でした。他の日を見ても同じように午前6時頃が最もツイートが少ないのがわかります。
これはほとんどのバーチャルYouTuberが朝の時間帯には動画を投稿したり、ライブ配信をしたりなどのアクションを起こしていないことが要因のひとつとなっていることが考えられるでしょう。

では東雲めぐちゃんの場合はどうでしょうか。

「東雲めぐ」でツイートされた数を見てみると、配信をしている朝の時間帯にしっかり盛り上がっているのがわかります。
15日に見られる最も大きな盛り上がりも配信によるものですが、全体が盛り下がっている平日の朝にこれだけの盛り上がりを見せているのはかなり特殊であると言えるでしょう。

2.東雲めぐちゃんのイメージ通りの展開

ただスキマを狙って朝活動しているかというと、そうとは言えません。
彼女はこの春から高校生というキャラクターで朝の配信は学校に出かける前に行っているものとなっています。そうした配信におけるテーマに合致するように配信ではまるで朝の情報番組や子ども向け番組のような企画が行われています。

今日のお天気

まずは天気予報。世界の色んな国から天気を伝えるというコーナーになっており、東京の天気とランダムに選んだいくつかの地域の天気を伝えてくれます。天気と共にご当地情報も調べて伝えてくれるので、コメント欄では自分の住んでいる所や故郷が選ばれて嬉しいといったようなコメントや、ご当地情報を捕捉するようなコメントが見られ、配信の中でも盛り上がるコーナーの1つです。

たくあんマン劇場

そして最も特徴的なのが「たくあんマン劇場」という人形劇です。左手にもっているたくあんマンというキャラクターを使った人形劇を披露するのですが、他の登場キャラクターをファンから募集しています。
ただ募集するのではなく、小学生以下のキッズ層に限定して募集しているのが注目すべき点です。他の二次創作に比べて数はもちろん少ないですが、キッズによるイラストの投稿は実際に家族を通じて行われているようで、それこそ本当に子ども番組で見られるような筆致のキャラクターが登場します。

大人から見ればシュールな笑いと言えるようなものではないですが、オリジナルで展開される少し不思議な物語には「東雲めぐ」の天然っぷりが表れているようでおおむね好評です。実際にこうしてキッズにリーチしていて、バーチャルYouTuberが未開拓な層へ届きうるという点から見てもかなり面白い取組であると言えます。

3.ブームの外で育まれた正しい東雲めぐちゃんのファンコミュニティ

生身のYouTuberを楽しめなかったアニメファンという視聴者層を取り込んだ事が現在の発展の要因の1つとして分析されるバーチャルYouTuberですが、実際アニメやゲームなどのコンテンツとの親和性は高く、現在行われているタイアップやコラボレーションもそういったものとのものが主流です。

そんな中「東雲めぐ」はキャラクターデザインにこそアニメの文脈がありつつも、極端な萌えや、バーチャルSF感なデザインではないため、いわゆるオタクカルチャーに寄るのではなく、キッズ層にもリーチ出来るような活動を続けています。誤解を恐れずに言うのであれば、ジブリやアイカツ、プリキュアに近しいものを感じます。そうして築き上げられた純真な女の子というイメージは、バーチャルYouTuber(バーチャルキャラクター)界の中でも独特です。

配信の中で本人が取り上げてくれるということもあって二次創作もかなりの盛り上がりを見せているのに、こうした美少女キャラクターにはよく見られるR18作品はまったくありません。それも「東雲めぐ」というキャラクター性が持つ純粋さを表す指標であると言えるでしょう。

もはや、二次創作はそんな純粋な東雲めぐさんに贈るギフトでありつつ、番組でも紹介してもらえるオープンなコーナーへの応募でもあります。まさに東雲めぐさんとファンが二次創作ギフトを通して作り出した聖域とも言えるでしょう。

そんな彼女の魅力に魅入られたファンは確実に増え続けており、これからも彼女ならではの方法で彼女ならではのファンを育んでいくでしょう。SHAREPOPでは東雲めぐちゃんと、東雲めぐちゃんを大切に思うファンの方が育んできたファンコミュニティをこれからも見守っていきたいと思います。

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