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電脳少女シロによるバーチャルYouTuberスタンダード
個性豊かなキャラクター達によって彩られているバーチャルYouTuber界ですが、初となる地上波でのレギュラーMCを勤め、マツコ・デラックスとも共演するなど次々とマスへのアプローチを続ける存在がいます。
それが電脳少女シロです。最初期から活躍するバーチャルYouTuberで四天王としても数えられる彼女は、TV出演の他にもイベント出演などYouTubeの外での活動も活発で、見た目に反した過激な発言を繰り出すゲーム実況などでも人気を博しています。
今回は様々な方面において精力的な活動を続ける電脳少女シロについてまとめてみたいと思います。
1.電脳少女シロとは
電脳少女シロは2017年の6月から活動しているバーチャルYouTuberでチャンネル登録者数は約46万人、Twitterのフォロワー数は約22万人を誇る人気バーチャルYouTuberの1人です。
可愛らしい見た目や、特徴的なハイトーンボイスもさることながら、そうした要素に反したクレイジーな発言が飛び出すキャラクター性も人気の理由で、それらが遺憾なく発揮されるゲーム実況動画はチャンネルでも人気のコンテンツです。
人気バーチャルYouTuberの中では珍しく英語が非常に得意で、それを活かして英会話の動画を製作したり、海外向けに全編英語の動画の製作も行っています。
バーチャルYouTuberは海外にもファンを広げていけるのはキズナアイが示したことですが、積極的にアプローチしていけるのは強みです。
組織としては株式会社アップランドの運営するバーチャルYouTuberプロダクション「.LIVE(どっとライブ)」に所属しています。
「.LIVE」には個性的なキャラクターで人気を博すばあちゃるに加え、新人募集によってスタートしたキャラクターが所属しており、シロちゃんは業界と共にグループを牽引する存在でもあります。
2.対外的な活動
精力的な活動はYouTubeだけでなく、外にも及んでいます。4月からはテレビ朝日にて放送の「サイキ道」という番組でメインMCとして出演し、バーチャルYouTuberとして初の地上波進出を果たしました。
先日はテレビ東京の番組にも出演し、マツコ・デラックスと共演したことでも大きな話題になりました。
他にもラジオへの出演や、AnimeJapanといったリアルイベントへの出演など、対外的な活動を積極的に行っていることも特徴の一つです。
TV出演などの大きな動きの際にはTwitterなどの反応も活発となり、大きな反響を得ることは以前のマス化の記事でも取り上げましたが、シロちゃんはそうした対外的に大きなムーブメントを起こしやすいマスへのリーチ、本筋であるYouTubeでの動画投稿、海外への普及をすべてコンスタントにこなしている稀有な存在であると言えるでしょう。
3.データで見る
Twitterを中心にデータでも見てみましょう。
以前キズナアイ、輝夜月、ミライアカリのTwitterを調査した際のデータと比べると、大きな差はなく、1日のツイート数で見るとこの辺りがバーチャルYouTuberを運営していく上で一つ目標となる数値と言えるでしょう。
よく使うことばを見てみると中心に大きく「シロ組さん」と表示されているのがわかります。これはシロちゃんのファンの呼称で、ここでもやはりファンとの交流が重要というのが見てとれます。また動画のアップロードを知らせるツイートに含まれている「ミテネミテネ」、「コチラ」が大きく表示されていることからコンスタントな活動の様子もわかります。
フォロワー数は現在約22万人ですが、チャンネル登録者数は約47万人と大きく離れているのがわかります。これはシロちゃんに限った話ではなく、多くのバーチャルYouTuberに見られる現象です。例えばキズナアイちゃんはフォロワー数41万人に対し、チャンネル登録者数は188万人となっています。
伸び率でも見てみるとシロちゃんの場合、フォロワー数は2018年4月からの二ヶ月で約14パーセント増えているのに対し、チャンネル登録者数は約12パーセントの増加とそこまで大きな乖離があるわけではありません。しかし実増数でいうとフォロワーは約3万人の増加に対し、チャンネル登録者数は約6万人の増加と二倍ほどの差があります。こうした数字の差はバーチャルYouTuberのファンの傾向と分布を考える一つの指標となりそうです。
4.更なる拡張性
既に内外隙のない活動実績を誇るシロちゃんですが、更なる拡張の可能性を考えてみたいと思います。
一つ考えられるのが、海外リアルイベントへの出演です。英語の動画の製作など既にレベルの高い海外へのアプローチをしているシロちゃんですが、その延長として海外でのアニメイベントなどへの出演はシロちゃん自身だけでなくバーチャルYouTuber全体の普及にも繋がっていく可能性を考えられます。
その上でシロちゃんは英語が堪能なので、通訳を介しない進行や、現地のファンとのコミュニケーションなどにも期待が持てます。
インドネシアのイベント楽しかった!!!!
ちょっとだけ見せるよ!∠( ‘ω’)/ pic.twitter.com/t4rGNkd0Vk— 輝夜 月 / Kaguya Luna (@_KaguyaLuna) 2018年5月26日
という考察をした矢先、さっそく海外のイベント出演を果たしました。
E3の取材に大抜擢・・・!電脳ロサンゼルスへ・・・!(๑•̀ㅁ•́๑)✧ハハッ! #VR_Siro https://t.co/QfDyzhDuuq
— 電脳少女シロ (@SIROyoutuber) 2018年6月11日
通訳を介さない直接のコミュニケーションに加え、ARによってさらに実在性を高めています。
ゲームというVTuber全体はもちろんシロちゃん個人とも親和性の高いカルチャーのイベントということもあって、どちらにとっても意義あるコラボレーションとなったと共に、VTuberの更なる拡張性を示す機会になったのではないでしょうか。
4.まとめ
さてここまで「電脳少女シロ」についてまとめてきましたが、VR技術によるバーチャルYouTuberならではの先鋭性に、特異なキャラクターを活かした抜群の存在感を備え、対外的なものも含め精力的な活動を続けるというバーチャルYouTuberのお手本、優等生のような存在だということがわかりました。
類を見ない速度で爆発的に発展を遂げているバーチャルYouTuber、あまりの速度感にモデルケースの確立も追いついていないという現状ですが、そんな中で本来の活動の場であるYouTubeでの動画投稿、キャラクターを更に深めるSNS運用、認知を広げていく対外的な活動のすべてをハイレベルにこなすシロちゃんの活動スタイルはこれからの参入やコラボレーションを考える上でも、大きな指針となりうるのではないでしょうか。
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