小熊史也 小熊史也 Editor

メールマガジン「週刊SHAREPOP」編集長

バーチャルYouTuberへの造詣が深く、輝夜月世界初インタビューの企画執筆を担当して以降、キズナアイ,ミライアカリ,月ノ美兎などへのインタビュー、各種イベントレポート、考察記事などを手がける。
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コラム

黒船襲来?「バーチャルジャニーズ」登場の影響とは

ジャニーズJr.の演じるバーチャルアイドル

2019年2月19日、言わず知れた超大型芸能事務所ジャニーズがなんとバーチャルへの参入を発表。思わぬ黒船の襲来は話題を呼び、界隈に大きな衝撃を与えています。

バーチャルジャニーズプロジェクトは、ジャニーズ事務所と配信プラットフォームSHOWROOMによるプロジェクト。第一弾として「海堂 飛鳥(かいどう あすか)」と「苺谷 星空(いちごや かなた)」の二人によるバーチャルアイドル活動がスタートしました。

キャラクターデザインは「HoneyWorks」が担当。ジャニーズを冠しながらも既存のイケメン系キャラクターと親和性の高いデザインで、3Dモデルのクオリティも高いです。

大きな特徴はCVとして演じている人を公表しているという点です。いわゆる中の人を担うのは関西ジャニーズJrの藤原丈一郎さんと大橋和也さん、二人はなにわ男子というユニットのメンバーでもあります。

ジャニーズのインターネットへ進出は最近になってからのことで、YouTube解禁も記憶に新しいところであるからこそ、バーチャル進出はより衝撃的でした。芸能関係の企業が参入することも珍しくなくなってきた中で、ジャニーズという大看板を背負った彼らの登場は一体どのような影響を及ぼしているのでしょうか。

初ライブ配信は輝夜月越え

(User LocalバーチャルYouTuberランキングより)

Twitterを見ると、初動から約50,000人のフォロワーを獲得。これは新人VTuberとして見ると驚異的な数字で、さらに二人のマネージャーとして登場した同級生の「前田くん」も約20,000人のフォロワーを獲得しており、ジャニーズのパワーを思い知らされます。

発表から間を空けずに行われた初ライブ配信は空前絶後の大盛況で、最終的には視聴者数が90,000人以上にものぼりました。VTuberによるものだと輝夜月さんの初ライブ配信の視聴者数が70,000人以上でしたが、その時と比べても圧倒的で、数字の面でも大きなインパクトを残しているのがわかります。

「バーチャルジャニーズ」のツイート数を見てみても、最初の盛り上がりのすさまじさがわかります。その後は落ち着くものの、一週間経っても5,000以上をキープし、平均では毎日6,000以上の話題数となっていました。

現在の主な活動場所はSHOWROOMでのライブ配信で、YouTubeにはアーカイブを投稿するというスタイルのようですが、チャンネル登録者数も50,000人以上と順調に獲得している印象です。

熱量の高さを取り込む為には

ランキングの上位陣をほぼ美少女キャラクターがしめる現在のVTuberシーンにおいて、イケメン系の隆盛は”難しいが、アニメ系コンテンツの時流を見るに時間の問題”とも考えられていた中で、今回の「バーチャルジャニーズ」の登場は予想外の出来事であり、それゆえに多大な影響を与えたと言えます。

「ジャニーズだから」というのが盛り上がりの要因であるのは明らかですが、ジャニーズから確かな熱量を取り込む事に成功したのは演じている人を明らかにしたという点も大きいと考えます。

これまでのVTuberにおいてはバーチャルとしての存在を重視するがゆえに中の人を明かすということは行われてこなかったことで、いわば邪道とも言える手段でした。有名声優を起用するというパターンもありましたが、それである程度の数字が見込めるアニメキャラクターの方程式とは異なり、大きく成功している事例も少ないというのが実際のところです。

しかし今回の場合は中の人を明かすことで誘導率を上げることに成功しており、ジャニーズファンというアイドルファンの中でも特に熱量の高い層を取り込むことに繋がったのではないでしょうか。

目を引くトピックスは満載ですが、発表から間を空けずにライブ配信を行ったり、個人としてのTwitterアカウントを運用しない分、マネージャーを登場させることでSNS上での動きを成立させるなど、手堅く丁寧な活動をしているのも素晴らしいところでしょう。

現状これからの動きについての情報はありませんが、ジャニーズの歴史とパワーを活かしたアイドル展開によって、バーチャルシーンにまた新たな刺激を与えてくれることに期待したいです。

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