

SHAREPOPでは企業のマーケティング活動に対して、ポップカルチャーをソリューションとして考えサポートをしていきます。
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ベテランVTuberになるために!
GWもビッグなイベントが目白押しで、もはや話題にならない日はないと言っても過言ではない勢いのバーチャルYouTuber。
企業から個人まで様々なクリエイティブの場として日々発展を遂げていますが、活動を継続していくためにはどうしてもコストというものがかかります。バーチャルYouTuberがその活動によってランニングコストを補っていけるようになれば、ビジネスとして有用なのはもちろんのこと、更なる個人クリエイターの進出にも大きな期待が持てるようになっていくと考えられますが、今のところモデルケースが確立しているかどうかはわかりません。それだけ異次元のスピードで発展してきたということでもありますが、このブームが恒久的な文化として確立していく為にはそうしたシステムの構築も必要となってくるでしょう。
今回はSHAREPOPが得意とするタイアップへの道とはやや異なりますが、カルチャーのいち観測者として、バーチャルYouTuberが継続的な活動をしていく為のリソース確保として現在どのような施策があるのか、そしてこれからどうなっていくかを考えていきたいと思います。
1.企業タイアップ
YouTuberが活動コストを活動によって補うというケースを考えた時に一番に思いつくのはやはり企業タイアップでしょう。実際の例を見てみましょう。
✨キズナアイちゃん実況中✨ https://t.co/EOHulyDLp2
— アズールレーン公式 (@azurlane_staff) 2018年5月15日
アズールレーンをプレイするキズナアイ
現状の企業タイアップはアプリゲームのものが主流です。ユーザーに共通するところも多く、コンテンツとして親和性も高いのでタイアップとしては効果的と考えられます。生身のYouTuberにおけるタイアップでは商品レビューなども主流ですが、見せ方に工夫が出来れば今後バーチャルYouTuberでも増えてくるかもしれません。
2. 継続的な活動のためのライブ配信
企業タイアップはBtoBとしてのビジネスなので、企業やチームとしてバーチャルYouTuberを運営しているならそうした展開もしていけるでしょうが、個人の場合もスムーズに出来るかというと難しそうです。またバーチャルYouTuberはキャラクターそれぞれの世界観を重視していることも多く、親和性の高いタイアップを本気で選ぶとなると、絞られるとも思います。
そうすると次に目を向けるべきはBtoCという形式です。動画での発信も直接的なユーザー向けビジネスと言えますが、より直感的かつ直接的にバーチャルYouTuberとユーザーを繋ぐのがライブ配信です。
ギフトにまみれる輝夜月
ライブ配信に伴って、例えばSHOWROOMではバーチャルカテゴリーができ、バーチャルSHOWROOMRの配信をギフティングによって応援することができます。無料のギフトから有料のギフトまで、その形式は様々ですが、東雲めぐちゃんや輝夜月ちゃんの配信で見られるように実際にオブジェクトとして届くシステムは支援に文字通りのギフト感も与え、よりリアルに応援している絵を作ることができていると思います。
3. ライブ配信という成長産業
バーチャルYouTuberのライブ配信については先日の輝夜月ちゃんのSHOWROOMでの配信の視聴者が約8万人。YouTubeLIVEにおいて行われたバーチャルライバーグループにじさんじ1期生による「にじさん人狼」も配信を行っていたチャンネルを総合すると約6万人の視聴者を集めていました。
そのように数字を見ても盛り上がりを感じることが出来ますが、バーチャルキャラクターに限らずライブ配信は今成長を見せている産業の一つです。
例えば最近広告でもよく目にする「17 Live」はリリースから1年も経たずに500万ダウンロードを記録しています。17Liveは、より配信者の収益性への動きも強く出ているのではないでしょうか。
ライブ配信が1大コンテンツとして成立しつつある中で、その系譜の一つとしてのバーチャルYouTuberのライブ配信も更なる盛り上がりを見せていくと予想できます。
そのようにして発展していくなかでユーザーからのより直接的な支援の形であるライブ配信における収益は、バーチャルYouTuberを運営していく上での重要なリソースとなりうるのではないでしょうか。
4.まとめ
今回はバーチャルYouTuberを継続していく上でのリソースの確保という点について、ビジネス的側面を交え考えてみました。
収益化というと仰々しいかもしれませんが、ビジネスとして考えなくとも維持していく為のコストというものは考えなくてはいけないものです。バーチャルYouTuberを続けていく、そしてベテランVTuberと呼ばれるその日まで、その中でも基本となる金銭的な部分を個人でより手軽に補っていく手段の一つとしての側面もライブ配信に期待してもいいのかもしれません。
ここまで類を見ない速度と規模感で成長しているバーチャルYouTuberですから、今回取り上げたタイアップ、ライブ配信以外にも予想のつかない方面でのビジネス展開を見せる可能性は大いにあります。そうした未来へ繋げていく為にも今後もSHAREPOPならではの視点でバーチャルYouTuberを観測していきます。
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