
TVアニメ「バーチャルさんはみている」をみている
年末に発表されましたね。TVアニメ「バーチャルさんはみている」。どのようなアニメになるのか気になるところですが、2018年を締めくくる意味でも、「バーチャルさんはみている」のTwitterフォロワーを分析することで、バーチャルYouTuberファンとは何かを定義していけるのではないかと考えました。
始めに、分析前の僕のこれまでの経験からなのですが、キズナアイさんのフォロワー約50万人を最大数として考えつつ、バーチャルYouTuberのファンの傾向は以下になります。
・フォロワーは7割~8割は男性。
・年齢はオタク系Twitterやニコニコ動画と相性がいい10代。
・バンドリ、FGOなどのソシャゲ好きである
・推しを決めて特定のVTuberを追っている、または新人VTuber好き。
こういった傾向が強いと考えています。
これは一般的なアニメファンというよりは、バーチャルYouTuberが作り上げた独自のファン層であるともいえます。
ということで、TVアニメ「バーチャルさんはみている」のフォロワーを見てみましょう!
「バーチャルさんはみている」のフォロワーを徹底解明
フォロワー推移
初日で29,114人。12月23日時点で38,667人ということで、2019年1月アニメのフォロワー数ランキングでTOP10には入ってくるところまで急激に増加してきました。
個人的には、「五等分の花嫁」あたりが、女性人気声優を起用しつつ、TwitterでバーチャルYouTuber的な動きもしており、フォロワーも23日時点で42,149人というところで、ライバルなのではないかと思っています。
■フォロワー属性(男女比・平均年齢)※ソーシャルインサイトより
フォロワーは想定通り、男性が多く、平均年齢も10代でした。これはバーチャルYouTuberの一般的なフォロワー比率と同じです。
フォロワー属性(Twitterプロフィール)
Twitterプロフィールをテキストマイニングしてみましたところ、思ったより「バーチャル」や「VTuber」を含んでいるプロフィールが少ないなと感じました。だいたい、上位2つはこの2つの単語になるんですが。そして、やはりバンドリ、FGOのゲームクラスタは入ってますね。
一方で「アニメ」を含んでる人が多いですね。これはもしかしたら、アニメファンがお試しで見てみようという動きなのかもしれません。
そして、すごく懸念するのは、「懸賞」です。アニメがフォロワーを貯める場合、よくある方法としては声優さんのサインキャンペーンでフォロー&RTするのですが、Amazonギフト券でやってしまったので、アニメもバーチャルYouTuberも興味がないただの懸賞アカウントが多く入ってしまっていますね。このアカウントはひたすら懸賞をRTし続けるアカウントであることが多いため、残念ながら水増しにしかなりません。
【RT&フォロー!】
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TVアニメ『バーチャルさんはみている』
放送記念キャンペーン実施中!このツイートをRT&アカウント(@dwangoanime)をフォローすると、10名様にAmazonギフト券5000円当たる!https://t.co/AU6XvSeg3l#バーチャルさん
— TVアニメ『バーチャルさんはみている』 (@dwangoanime) 2018年12月18日
実際に、懸賞というキーワードを含む人はどんなキーワードと一緒にプロフィールに書かれているのかを可視化してみると、アニメとは関係ないキーワードと繋がっています。
プロフィールにはだいたいこう書いてあるはずです。「Twitter初心者。美味しいもの好き。最近趣味で懸賞始めました。無言フォロー失礼します。当選ツイート多め。」
「バーチャルさんはみている」はお試し段階。制作委員会のビジネスポイントは?
ざっと、フォロワーについてまとめましたが、個人的には懸賞以外は、バーチャルYouTuberのファン層を一定数は獲得できているのではないかと思いますが、まだお試し段階ではないかと思います。
Twitter上で「バーチャルさん」を含む話題数はしっかり出ており、「五等分の花嫁」と比較しても高いものとなっています。
アニメ放送までにバーチャルYouTuberファンを増やせるのか、そして初回アニメ放送時にどれだけアニメファンを巻き込めるのか、アニメIPとしてBlu-rayや長期的なイベント、タイアップをしていく作品ではないと考えますが、アニメライフサイクルが短くなっている現在としては、アニメをブランディングに使うという方法はアリだと思います。
私も1話目を楽しみにデータを見ながら追っていこうと思います。2019年も何卒よろしくお願いいたします。
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