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キズナアイは初音ミクを超えた!?データからバーチャルYouTuber元年の企業コラボを考える

2018年になり、社内でバーチャルYouTuberがきているという情報を仕入れまして、この期に少しまとめてみたいと思います。

  1. バーチャルYouTuber(ユーチューバー)とは?
  2. ティッピングポイントを超えた!?キズナアイ
  3. 現在バーチャルYouTuberは何人いるの?オススメは?
  4. Twitterから考えるバーチャルYouTuberのファン層とは?
  5. 企業がバーチャルYouTuberとコラボする際に心がけるべき3つのポイント
  6. どうやってコラボするの?問い合わせ先は?

バーチャルYouTuber(ユーチューバー)とは?

バーチャルYouTuberは、主に3Dモーションキャラクターなどを活用してキャラクターにアクションと実際の人の声をあて、YouTuberとして動画を定期投稿しています。

はじめに「バーチャルYouTuber」という呼称を用いたのは2016年12月に誕生したキズナアイです。キズナアイ以降、2017年頃から類似した特徴を持つキャラクターが続々と登場しました。

バーチャルYouTuberの運営元は、同人から企業まで様々ですが、一般的には非公開とされていることが多い印象です。また、声をあてているのが誰なのか、声優なども明かされていないことが多いです。

バーチャルYouTuberの動画制作者は簡易的な3Dモデルを使っているため、アニメとは違い、比較的容易に、かつ短時間で制作をできるため、時事ネタなども巻き込みつつリアルタイムな動画を定期的につくりやすいと考えます。

このようなバーチャルYouTuberは「3Dキャラクター」×「声」×「時事ネタ」×「コミュニケーション」により成立しているのが今のところ一つの型といえます。

ティッピングポイントを超えた!?キズナアイ

有名なバーチャルYouTuberといえば、やはりキズナアイが代表されます。

現在のチャンネル登録者数は127万人。

Googleトレンドを見てみると2017年から徐々に伸びていましたが、年末に一気にブームになり、人気ボーカロイドキャラクターの初音ミクを超えていることがわかります。

また、Twitterでキズナアイに関して言及している数も毎日1,000件以上あり、12月以降は1万件超えもしばしばです。

これは放送中の一般的なアニメの話題数に匹敵し、さらに「エヴァ(※エヴァンゲリオン等を含む)」や「初音ミク」よりも多い状態です。

こういったことから、キズナアイをはじめとしたバーチャルYouTuberはネット市民権を得て、ひとつのブームを迎えつつあると考えます。

もちろん、すでにキズナアイは企業コラボをたくさんしており、CMなどでも活用されています。

代表的なものをいくつかご紹介します。

スマートフォンゲーム「エイリアンのたまご」×「キズナアイ」コラボ

ログイン報酬やミッション達成、専用のガチャなどからアバターを獲得できます。

➡「エイリアンのたまご」×「キズナアイ」コラボキャンペーン開催のお知らせ

スマートフォンゲーム「ミトラスフィア -MITRASPHERE-」×「キズナアイ」コラボ

キャンペーンの対象ツイートのRT数が1,000回を超ると「キズナアイ」がアバターが登場。
RTキャンペーンに参加し、さらにミトラスフィア公式Twitterアカウントをフォローすると抽選で1名様に、キズナアイが声を吹き込んだ、世界に一つだけの「名前入り目覚ましアラームボイス」をプレゼント。

➡「ミトラスフィア」,キズナアイとのコラボキャンペーンを開催。目覚ましボイスが当たる

テレビアニメ「ゲーマーズ!」×「キズナアイ」コラボTVCM

「Wix.com」×「キズナアイ」A.I. Channelコラボ

世界に1億人以上の登録ユーザーを誇るホームページ作成サービスのWix.com が、キズナアイを動画に起用。Wixを使ってWebサイトを作る様子を実況。

 

・・・などなど。親善大使になるというネタなんかもありましたね。

現在のところ、動画やTwitterと絡めつつ、コンテンツとのタイアップがメインのようで、一般的なマス向け企業とのタイアップはまだまだこれからだと思います。

トレンドを取り入れたい企業様は是非、注目してみてはいかがでしょうか?

現在バーチャルYouTuberは何人いるの?オススメは?

これは、明確なことはわからないのですが、たくさんいます。

このあたりの広がり方はニコニコ動画を中心としてはやっていったボーカロイドキャラクターと似ているのかなと思います。

今回は、現在発信力を持っていると思われるバーチャルYouTuberをチャンネル登録者数順に5人ほどあげたいと思います。

キズナアイ A.I.Channel 1,275,920人

ミライアカリ Mirai Akari Project 319,217人

輝夜月(かぐやるな)  Kaguya Luna Official 302,188人

電脳少女YouTuber シロ Siro 199,201人

ねこみみマスター(ねこます)  けもみみVRちゃんねる 165,337人

今のところ、企業様がバーチャルYouTuberとコラボするからには指標をチャンネル登録数や再生数、Twitterでのエンゲージメントを中心に絞りつつ、企画とバーチャルYoutuberの親和性を図っていくのが良いと考えます。

Twitterから考えるバーチャルYouTuberのファン層とは?

人気YouTuberにも言えますが、バーチャルYouTuberもTwitterアカウントを持っており、そこでフォロワーに向けて動画公開のお知らせや、日々のコミュニケーションを行っています。

以下、各バーチャルYoutuberの公式Twitterアカウントです。

フォロワーは各バーチャルYouTuberとも毎日数千人から1万人近く伸びています。

さらにバーチャルYouTuberのファン層をフォロワーから調べてみると、以下となっています。

全体として男性7割、平均年齢18歳前後と、非常に若い層が中心となっているようですね。

また、フォロワーの系統はバーチャルYouTuberごとにざっくりと、アニメ系、テクノロジー系、ネットネタ系に大別されているようです。

企業がバーチャルYouTuberとコラボする際に心がけるべき3つのポイント

以下では、企業がバーチャルYouTuberとタイアップ、コラボレーション、プロモーションを設計する上で、意識したほうがいいであろうポイントを僕なりに考えてみました。あくまで個人的な見解です。

①リアルタイム×デジタルコンテンツ

バーチャルYouTuberの特徴として、アニメコラボとは異なり、リアルタイムにいろいろな発信をできるのが特徴です。

ゆえに、コラボもリアルタイムで変動させたり、ちょっとしたコンテンツを制作して伝えたいことを小まめに出していくなどもできると考えます。

コンテンツはデジタルですぐに反映できるものを用意し、臨機応変に対応していくのがよいと考えます。

②Twitter×エンタテインメント

バーチャルYouTuberはチャンネル登録者数だけでなく、Twitterのフォロワーがたくさんいます。

Twitterで確実に発信し、フォロワーに伝え、拡散をしてもらった方がいいでしょう。企業はSNSへの理解を示し、柔軟な対応ができるかどうかにかかっていると考えます。

代理店の担当者も同様にTwitterを中心としたSNSの空気を知り、どうすればバーチャルYouTuberのTwitterでの拡散が最大化されるかを逆算して企画に落とし込めるとなおよしです。

③ファン視点×リスペクト

バーチャルYouTuberはネットのユーザーと共に育ってきました。

ファンに何が受け入れられているのか、バーチャルYouTuberを一義的なタレントやインフルエンサーとして考えるのではなく、ファン視点に立って考え、そしてバーチャルYouTuberにとってもコラボレーションをしてメリットのある企画にして設計することで、ファンもバーチャルYoutuberも、企業の三方良しのコラボレーション企画になると思います。

どうやってコラボするの?問い合わせ先は?

バーチャルYouTuberは中の人や運営元が明かされていないことが多いのですが、問い合わせ専用メールなどがあります。

Twitterや公式ホームページなどから辿っていただくか、弊社でもお繋ぎ合わせ等できますので、コラボレーションをご検討、より詳細なバーチャルYouTuberのデータが知りたい方は以下からお問い合わせいただければと思います。

➡お問合せはこちら

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