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東雲めぐちゃんと過ごそう!“公式”二次創作ギフトで深まり繋がる素敵なファンの日常とその先 東京タワーファンイベントレポート
加熱するバーチャルYouTuberブームの中でも特異なコミュニティを形成しているとして、これまでもその動きを取り上げてきた東雲めぐちゃんのファンイベントが5月26日になんと東京タワーで開催されました。
バーチャルキャラクターのリアルイベントへの出演がまだ珍しいのはもちろんですが、単独となると更に稀で、しかも今回のイベントは事前に選ばれた10人しか参加できないという特別なものでした。
独特のファン層を持つ東雲めぐちゃんですが、リアルイベントとなると一体どんな人達が集まるのか。そして普段の配信で育んできたハッピーの輪はファンイベントという一つの節目を迎えるにあたってどのように花開くのか。今回は写真たっぷりのイベントレポートでお届けしたいと思います。
1.イベント前から盛り上がる温かいファンコミュニティ
お出かけ日和な土曜日の朝、イベント開始の30分前には東京タワーの下に既に多くのめぐちゃんファン、めぐるーまーの方々が集まっていました。
イベントの受付は午前9時からとかなり早い印象ですが、めぐちゃんの普段の配信は7時半ですし、めぐちゃんのキャラクターを考えれば、土曜日に部活の練習に行くような感覚でむしろ自然です。
イベントに参加できるのは選ばれた10人だけですが、その様子を見守ろうと合計で20人ほどのめぐるーまーの方々が集まっていました。女性の方も多く、最終的にも全体で3割ほど女性の参加者がいらっしゃいました。
めぐちゃんのカラーである黄色をファッションに取り入れている方が多く、さらに皆さんが首から提げている名札も自主的に製作されたものだそうでイベントの前からファンコミュニティの一体感が高まっています。
集まった方の中には、自作のグッズを製作されている方が多くいらっしゃいました。こちらはめぐちゃんの配信に登場するキャラクターの「とらんぴ」
同じく「とらんぴ」のトランプ
なんとデフォルメフィギュアを製作されている方も。可愛い。
皆さんそれぞれの方法で愛を表現されていました。熱量の高いファンが集まっているのはわかりますが、それにしても皆さんクリエイティビティに溢れています。この高いモチベーションは何によってもたらされているのでしょうか。
実際にお話を伺うことが出来ました。
今回は残念ながらイベントに当選は出来なかったそうですが、見守りに来ましたという三十個(みそこ)さん。Twitterではめぐちゃんの配信を毎回イラストでまとめている有名な方です。
なんかこんな感じです!今調整中! #東雲めぐ pic.twitter.com/ggcOEVL9FW
— 三十個(みそこ)@めぐるーまー (@0ne_chan) 2018年5月26日
―めぐるーまーの方々は特に創作的な熱量の高さを感じますが、それはどうしてなんでしょうか
三十個さん:めぐちゃんはイラストだったり何か作ったものを見て、ものすごい褒めてくれるんですよね。背景に使ってくれたりとか、毎日の配信に活用してもくれることもありますし、だからもっとなにかしてあげたいという気持ちになるんです。
めぐちゃんはすごい距離感が近くて、めぐちゃんが喜んでくれるとこちらもとても嬉しい気分になります。バーチャルキャラクターはとても個性的な子達が多い中でめぐちゃんはものすごい自然体。見た目のまんまのキャラだし、癒しになりますよね。そんなめぐちゃんの毎日の頑張りを見て、みんなめぐちゃんが喜んでくれるならって気持ちが強くなるんだと思います。
私も今でこそ毎日絵を描いていますが、前はそんなことなかったですし、しばらく絵を描いていなかったけどめぐちゃんのおかげでまた描き始めたっていう方もいらっしゃるくらいなんです。
バーチャルYouTuberは今までにないファンとの距離の近さを大きな特徴としていましたが、等身大の少女であるめぐちゃんはよりファンコミュニティとの距離が近く、ライブ配信もほぼ毎日あるとあって、より近い存在として皆さんに愛されていて、そんな存在だからこそ何かをしてあげたいという気持ちが強くなる。そうして育まれた温かいコミュニティのあり方を伺うことが出来ました。
2. 直接感謝を伝え合う特別な機会
イベントは東京タワーの展望台で行われました。会場には大きなモニターが用意され、等身大のようなサイズ感でめぐちゃんと触れ合うことが出来ます。
イベント前半は、まずこの大画面でSHOWROOM配信を見守ります。期待と緊張感に包まれた雰囲気の中めぐちゃんの登場を待ちます。
配信が始まるとみなさんご自身のデバイスでもSHOWROOMを起動しギフトやコメントを贈っていました。ファンイベントという特別な日なので東京タワーもいつにもまして建造されています。
東京タワーに来て東京タワーを建てるというシュールな光景にみんなで笑いながら、会場はいつものめぐちゃんの配信を見ている時と変わらない穏やかな雰囲気になっていきます。
めぐちゃんも初めてのファンイベントに緊張するけど楽しみたいと意気込みを語り、配信では最近頑張っている中国語講座に取り組みました。
また次のファンイベントや、別の地方での開催など更なる展開への意欲を見せ、大盛況で配信は終了しました。
ここから休憩を挟み、会場の方限定でのイベントが始まります。
後半はまず抽選で選ばれた10人の方がそれぞれ1対1でめぐちゃんと喋るというコーナーから始まります。
ここに集うだけあって皆さんめぐちゃんへの愛情が深く、持ち時間3分の中でそれぞれの熱い想いを伝えていました。
3. めぐちゃんが準備していた!?
なんといっても驚いたことは、めぐちゃんが事前に参加する方々を把握し、これまで投稿したイラストであったり、写真を用意していて、それを見せながらめぐちゃんからファンの方にこれまでの思い出を語り、会話を振っていました。
10人のファンの方々それぞれをめぐちゃんがしっかり認知しており、お互い実際に会うので、はじめましてと挨拶はするものの、普段の配信での交流がここまでの関係値としてつみ上がっているため、かねてからの友達のように自然なおしゃべりが展開されていました。これは毎日のようにライブ配信をして、ファンとの交流をしているめぐちゃんだからこそ出来ることであり、初のファンイベントにして、めぐちゃんの長所が存分に発揮されていると感じました。
そんなあたたかい交流の様子を周りで多くのめぐるーまーさんが見守っています。三十個さんはイベントの様子をその場でイラストに仕上げていました。すごい。
今日のために作ってきた自作のグッズをめぐちゃんに直接見せる方も多くいらっしゃいました。
こうして直接のコミュニケーションをとっている様子は、言ってしまえばアイドルの握手会のような直接触れ合うイベントと変わらず、もはや同等以上の熱量を感じます。
続いて会場に展示してあったポスターを貰えるじゃんけん大会を楽しみ、最後はめぐちゃんとの2ショットチェキ撮影会が開かれました。
めぐちゃんに一緒のポーズととってもらったり、ハイタッチをしてもらったりと、和やかな雰囲気でイベントは幕を閉じました。
会場は観光地である為イベント中も通りすがりの方が様子を見ていました。
ほとんどの方はそもそもバーチャルキャラクターのライブ配信を初めて見る様子で珍しそうに見ていましたが、イベントの終盤「あっ!バーチャルYouTuber?!」といって中学生くらいの女の子が駆け寄ってきました。
家族と一緒に来ているようで、耳をそばだてていると輝夜月ちゃんなどの名前も出てきます。これは、と思い、そのご家族と女の子に話を聞いてみると、なんと広島から観光で来たとのことで、元々バーチャルYouTuberを見ていて、東雲めぐちゃんも知っているとのことでした。その後もめぐちゃんのスタンドと一緒に写真を撮ったりとイベントを楽しんでいて、こうしたリアルでのイベントならではの広がりを感じることが出来ました。
4. ハッピーで育んだコアなコミュニティをライトに広げていくために
イベントは笑顔の絶えない素晴らしいもので、普段の配信をそのままリアルで行ったような感触でした。普段からお互いの距離感が非常に近いめぐちゃんとめぐるーまーの方々ですが、それでも直接お話が出来る機会というのは特別で、これまでの活動の到達点というか、一つの集大成のような雰囲気も感じました。お互いの熱量の高さ、愛情の深さを確認しあって、結束はより深まる様子も伺えました。
同時に、席は10人限定でしたが一般に開かれた場所でのイベントということもあって、めぐちゃんを知らない多くの人にも知られる機会にもなっていました。子どもやお年寄りなど普段の配信では届きにくい層の目に触れて、さらに多くの人に広がっていくことにもなるでしょう。実際話を聞いた女の子は友達にも広めると言ってくれていました。
そのように今回のイベントはコアなファンにとっても未認知な層にとっても大成功でしたが、これからの活動においてはその中間に位置するライトファンとのバランスをさらに考えていくのも面白いと思います。
熱量の高いコアファンによって支えられていきつつも、古参化ではなく、ライトファンとのつながりや、さらに新しいファンの獲得に繋がっていくとコミュニティは加速度的に広がるのかなと感じます。
めぐちゃんにおける熱量の高いファンコミュニティは他と比べてもリテラシーが高く、特別な雰囲気を持った素敵な世界を形成しているというのは前回の記事でも考察した通りで、実際に集まった方々を見てもその印象は変わりませんでした。それはめぐちゃんが丁寧にファンとの交流を重ねてきたからであり、その関係性をファンの方々も大切に思っているからこそのことです。
そうした温かな雰囲気は何も知らない層にも伝わりうるもので今回のようなイベントを通じてさらに多くの人に広がっていくポテンシャルを持っていると、実感として感じることが出来ました。
めぐちゃんを中心としたこの素敵な世界が更に広がっていくことを信じ、温かく見守っていきたい、できれば見守るだけでなくSHAREPOPとして作っていきたい、そう思わせてくれる素敵なイベントでした。
これからも時代の先鋭で、自分らしくあり続ける東雲めぐちゃんの活動を追っていきたいと思います。
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