
Web限定が企業のアニメタイアッププロモーションを加速する
※画像は「エスカップ がんばる人々「声優アーティスト南条愛乃の場合」【エスエス製薬】」よりスクリーンショット
※本記事は2015年2月5日掲載「アニメコンテンツマーケティング」より再掲
以前、吉野家×竹達彩奈さんのときにも同じことを感じ、ブログに書かせていただきましたが、1月27日にエスエス製薬のエスカップが、声優の南條愛乃さんを起用し、WebCM「エスカップ がんばる人々」シリーズを公開しました。
企業のアニメタイアッププロモーションの第一歩
僕が、この事例を取り上げた理由としては、アニメコンテンツマーケティングにおける重要なフェイズである”熱量の集中”がわかりやすいと感じたからです。企業はコンテンツマーケティングの一環として、このようなCMを作っているとは思いますが、アニメ周辺のファンは、こういったコンテンツに対して、通常よりも敏感に反応すると考えています。
実際、「エスカップ がんばる人々」シリーズでは、様々なパターンがある中で、圧倒的に南條愛乃さんの登場する動画が再生されています。(2月5日時点で16万回以上)
企業がアニメ(アニメ周辺の声優さん、アーティストさんなどを含む)を活用してプロモーションを行うというのは、やはり多くの企業にとっては未知の領域で、担当者も現在の大人向けアニメに触れたことはないという場合も少なくなく、勇気がいると思います。
そんなときに、こういったエスエス製薬や吉野家のような事例が出てきますと、とても参考になり、新たな可能性が開けてきます。
企画のポイント
企業はノリで企画するものではないと思っていますので、十分検討し、かつ、コラボレーション費用なども現実的なところで考える必要があります。アニメコンテンツマーケティングはWebとの相性は非常に高く、熱量も局所的にではありますが非常に高いです。
Twitter上で、エスカップというキーワード、南條愛乃さんにまつわるキーワードはご覧のとおり、急激に上がっています。
アニメ(周辺)とタイアップしたプロモーションは、Twitterとの相性も非常によく、このようにWeb限定にすることで、費用対効果をしっかりと検証しながら進めていくことができます。
ただし、どのようなアニメ(周辺)とタイアップしてプロモーションを展開するか、どこに今熱量があるのかを見極めるためのリサーチは、非常に重要です。南條愛乃さんですと、ちょうどエスカップのWebCMの3日後から南條愛乃さんが出演されているアニメ「 ラブライブ! 」のライブがさいたまスーパーアリーナで行われていますので、今まさに最も熱量が高まっていたタイミングであると言えるでしょう。
以下は僕なりの願いも込めてですが、企業判断として、アニメ活用をもう一歩深めることができるのであれば、
- 1)Twitterアカウントを持ち、プロモツイートでアニメ周辺のフォロワーに確実にリーチさせる
- 2)アニメ(アニメ周辺)だけに絞って継続的にコラボレーションを行う
この2点を強く推奨したいと思っています。
2)に関しては、どうしてもマス企業さんは”リスク”と考えがちです。それは、”わからない世界”だからです。このわからない世界を可視化してあげるためには、しっかりと定量的なリサーチをするとともに、担当者の方とプランナーの信頼関係が必要だと思っています。僕もこのような企画ができるよう、これからも精進します。
以下、簡単にではありますが、Webを中心としたアニメコンテンツマーケティングのスキームを図にまとめてみました。