
【SNSレポート】「刀剣乱舞」「シンフォギア」最終回に向けて最も盛り上がる2017年夏アニメは?
2017年夏アニメ作品が、どのようにSNSで反響を得ているか探るべく
・各アニメのSNS話題数
・各アニメのTwitterフォロワー数の推移
をグラフ化し分析を行いました。
最も「覇権アニメ」に近づいている作品は?
グラフは2017年夏アニメ全作品(再放送、長期アニメ除く)から、6月1日~8月28日までの間に “SNSで話題数の多かった上位10タイトル”の日別話題数の推移をグラフにしたものです。
2017年夏アニメの放映スタートは7月第一週、このタイミングで各タイトルがそれぞれ放送期間の中で最も大きな話題の山を形成しています。
その中でも、一番話題になっているのは「刀剣乱舞」(「活劇 刀剣乱舞」)「シンフォギア」(戦姫絶唱シンフォギアAXZ)「Fate/Apocrypha」の3作品です。
この放映スタート週の話題数は、放映前の期待度の高まり・プロモーションの効果が最も現れるポイントです。
「シンフォギア」は放映前の6/27にも大きな話題の山を形成しており、事前のプロモーションによってユーザーが作品を話題にし始めたことがわかります。
また、初週は一般的にアニメタイトルの話題数が最も高まるタイミングであり、以降はユーザーが「チェックするアニメ/しないアニメ」を選別していくため徐々に下がる傾向です。
そのため、2週目以降も一定の話題数を維持し、放映を楽しみに待ってくれているユーザーを多く獲得できるかどうかが、クールごとで最も話題の「覇権アニメ」になるための大きなキーポイントとなります。
2017年夏アニメでは、「刀剣乱舞」が2週目以降も話題を継続していることがわかります。
しかし一方で、「刀剣乱舞」はソーシャルゲームによる話題露出が多く、アニメ以外の話題も含んでいるため、一度「刀剣乱舞」を外してみます。
放映初週は「シンフォギア」「Fate/Apocrypha」が週ごとに話題のピークを生み出していることがわかります。しかし、放映回を重ねるごとに徐々に落ち着き他作品との差は小さくなっていきました。
このことから、今期のこれらの作品において話題数は拮抗した状態であると考えられます。
フォロワー数から見る「最終回に向けての盛り上がり」では・・・?
作品の熱量を測る上で、話題数の他に「Twitter公式アカウントのフォロワー数の推移」があります。
グラフは2017年夏アニメ全作品(再放送、長期アニメ除く) のTwitter公式アカウントから、6月1日~8月28日までの間に、“フォロワー数が多かった上位9タイトル”のフォロワー数の日別増加推移をグラフにしたものです。
イベント開催やキャンペーンなどによる瞬発的な増加はあるものの、一般的には初週以降は徐々に山が下がっていくのが一般的な傾向です。ほとんどのアニメが初週にフォロワー増加のピークをたたき出す中、「ゲーマーズ!」はアニメの放映日(7日)ごとに着実にフォロワーを増やしていることがわかります。
6話が放映された8月17日には、期間中で最も多くフォロワーが増えており、今クールのクライマックスに向けた盛り上がりが感じられます。
近年には「けものフレンズ」「おそ松さん」、過去には「魔性少女まどか☆マギカ」など、社会現象となったアニメタイトルは放映ごとに話題数を増し、最終回にピークを迎えてきました。
2017年夏アニメにおいては、最終回に向けて「ゲーマーズ!」の熱量がどこまで高まっていくのか?また、ソーシャルゲームで圧倒的な話題数を誇る「刀剣乱舞」がアニメへどこまで話題を還元していくのか?がポイントになりそうです!