
リゼロ?ホルモン?カレーメシPRの話題の広がり方
かつては「アイドルマスターシンデレラガールズ」ともコラボしていて、比較的アニメコンテンツとの距離が近い「日清カレーメシ」による初の本格アニメCMシリーズ、「こいつらガールズ」がスタートしています。
そのままTVアニメシリーズに出来そうな豪華な布陣によるものとなっており、Twitterでウケそうなトピックスも満載ですが実際にどのように話題になっているでしょうか?
「カレーメシ+○○」実際の話題の広がり方
「こいつらガールズ」は”食欲の解放”をテーマにしたプロジェクトで、現在は全編アニメのCMが公開されており、今後も新作が発表されていく模様です。公式サイトはキャラクター相関図やサンプルボイスが用意されているなどまるでゲームやTVアニメのようなつくりとなっており、一目で食品PRとしての異質さを感じさせられます。プロジェクトの全容は明らかになっていませんが、現状特に目をひくのはその超豪華な布陣でしょう。
メインとなるキャラクターは「Re:ゼロから始める異世界生活」の原作挿絵を担当する人気イラストレーター大塚真一郎さんがデザイン、さらに人気声優加藤英美里さんがひとりで7役を演じ分け、CM楽曲にはマキシマムザホルモンを起用するというアニメファンへのみならず、音楽ファン、ひいては一般層への波及も見込めそうなものとなっています。
実際にデータを見てみると、はじめてTVでCMが放映されたタイミングで「カレーメシ」自体のツイート数は2,000以上と大きな話題になっていました。
カレーメシ公式Twitterへのリプライを見ると、特に加藤英美里さんが出演していることへの反響が多く見られ、ニュースにもなっていたことから、関連ツイートでは「カレーメシ 加藤英美里」が特に多くなっています。
キャラクターデザインについては「リゼロみたい」といったようなツイートが多く見られ、デザイナーについて言及するよりは類似の作品に関連づけたツイートが多いのがわかります。
また楽曲を担当しているマキシマムザホルモンについては、略称である「ホルモン」で調べるとカレーメシと合わせて100件ほどのツイートがありました。
現在はマキシマムザホルモン×日清のTVCMが同時に複数放映されているものの、本来TVタイアップなどは珍しいバンドなので話題性がありますが、現時点では「ひとり7役」ということもあってか、加藤英美里さんと関連付けたツイートが多く、アニメファン、声優ファンを中心に認知が広がっている印象です。
“本格”アニメCM次なる狙いはVTuber?
アニメCMといえば以前にはロッテによる「ベイビーアイラブユーだぜ」もあり、こちらも人気ロックバンドBUMP OF CHICKENを起用するなど類似点のあるプロジェクトでしたが、「こいつらガールズ」はキャラクターデザインや世界観設定などから、よりアニメファンを意識したプロジェクトとなっており、現状狙い通りそうした層へ届いていると言えます。
公式サイトによれば世界観設定は2040年の東京という近未来、本編映像中には名作SFアニメ「AKIRA」のオマージュが織り込まれているなど、今後の展開を予感させる要素がちりばめられています。さらにVR世界というキーワードもあり、SHAREPOPでも熱い目線を向けているVTuberと関連した展開も予定されているのかもしれません。
本格アニメと銘打ち、狙い通りアニメファンの関心を引いている「こいつらガールズ」プロジェクトですが、段階としてはおそらくまだプロローグにすぎません。本格的な展開にしていくに連れて、どのような話題を生むかに加え、どこで話題になっているかを観測することで、より詳細なプロモーションとしてのデータを追っていきたいと思います。
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