
「高品質化?ライブ配信?」進化する動画表現
先日の記事で紹介した日常系YouTuberのようにYouTuberの動画表現にも様々なものがあり、そのトレンドは日々変化し続けています。
世間のイメージとしては現在のトップYouTuber達が作り上げたフォーマットがスタンダードなものとして認知されていますが、とてつもないスピードで移ろい続けるYouTubeというフィールドで、次なるスタンダードはどこから生まれてくるのでしょうか。
「だいにぐるーぷ」に見る高品質化
進化するYouTuberの動画表現の一例として取り上げたいのが「だいにぐるーぷ」というYouTuberグループです。チャンネル登録者数は30万人以上と既に人気と言えますが、その動画内容は既存の人気YouTuberとは一線を画するものになっています。
代表的なのが「1週間鬼ごっこで逃げ切ったら100万円」というシリーズ。タイトルからしてまるで地上波テレビ番組のようですが、そのイメージ通りドローン撮影やハイクオリティな編集など本当にテレビ番組のような構成で、コメント欄もその質の高さを賞賛する声に溢れていました。
1週間鬼ごっこで逃げ切ったら100万円【Part1】(だいにぐるーぷ)
多くの人気YouTuberがほとんど毎日のようなハイペースでの動画投稿に取り組むなかで、10日に1度ほどのペースで投稿するというスタイルも特徴的で、供給過多とも言える市場の中で独特の存在感を放っています。
「個人によるクリエイティブ」の場として発展してきた側面を持つYouTubeにおいては、個人によるがゆえの粗さすら魅力として愛されてきましたが、エンターテイメントとして成熟していく中でこうした高いクオリティのものが評価されていくのも、必然の流れなのかもしれません。
「ライブ配信」が生み出す唯一無二の価値
ハイクオリティ化の流れと同じく発展を見せているのがライブ配信です。ライブ配信では配信者と視聴者の双方向コミュニケーションがとれるという魅力があり、一方的に視聴するコンテンツとしての動画とは違った楽しみ方をすることが出来ます。
YouTubeでのライブ配信はVTuberも数多く取り組んでいますが、単純にコメントを読んで返すものから、企画立てて進行するもの、またはゲーム実況などそのスタイルも様々です。
体験を共有することが出来るライブ配信は、配信者のタレント力や企画力をより必要とする再現性の低いエンターテイメントであるものの、その唯一無二の価値から熱量の高いファンを獲得する傾向にあり、同じYouTubeでの動画表現でありながらコンテンツとしての動画とは全く違った発展を見せています。
お昼ごはんより美味しい雑談放送【因幡はねる / あにまーれ】(Haneru Channel / 因幡はねる 【あにまーれ】)
単体で完結する動画と違って、ライブ配信は拡散性に乏しいという難しさもあるものの、それぞれの特性を活かした表現の進化がこれからも見られることでしょう。
Netflixなどのサブスクリプション型サービスの流行や、17LiveやSHOWROOMといったライブ配信専用プラットフォームの勃興を見るに、ハイクオリティ化とライブ配信による体験の共有という動画表現の進化は業界全体における兆候のようにも感じられます。
YouTubeにおいてもPremiumのスタートなど環境が変化していく中で、そうした二極化が進み新たなスタンダードとして確立していくのでしょうか。
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