
【次アニメ化作品は?】少年ジャンプのソーシャル分析からコンテンツのトレンドを先読みする
2019年の春アニメでは「鬼滅の刃」、その前期にはアニメ「約束のネバーランド」、そして今年20周年を迎える国民的コンテンツとなった「ONE PIECE」など、『週刊少年ジャンプ』は、ヒットコンテンツの中心地ともいえるほどに常に人気作品を生み続けています。
では、その連載作品からSNSのデータを読み解くことで、次にどの作品がアニメ化され、どれだけのヒットを視野に入れていくのかを先読みすることが可能ではないでしょうか?
コンテンツの熱量を定量的に捕えるためのSNS分析の例の一つとして、2019年6月現在の連載陣のSNS話題数を比較分析してみます。
連載中の18作品のSNS話題数
まず、2019年の連載作品18作品の、直近1カ月のSNS話題数をグラフ化してみます。
グラフからは、突出した3作品があることがわかります。「ONE PIECE」「鬼滅の刃」「僕のヒーローアカデミア」の3作品が連載陣の中でも特に大きな山を形成しています。
特に「鬼滅の刃」は、アニメ放映中ということもあり放映日ごとに大きな山を作り、ピーク時には1.5万件以上とONE PIECEに迫る勢いです。
TOP3を除いた連載作品のSNS話題数
では、より詳しく作品群を比較するために、この3作品をグラフから省きます。
すると、このグラフからも大きく2層にわかれた作品群を確認することができます。
上位層にあるのは、2014年にアニメ化し人気を誇る「ハイキュー」、今年1月期にアニメ化された「約束のネバーランド」、先日連載終了がニュースになった「食戟のソーマ」、そしてONE PIECEに次ぐ長期連載作品である「HUNTER×HUNTER」です。
「食戟のソーマ」は連載終了というニュース性が強いため例外的ですが、前述のTOP3含むこれらの作品は「週刊少年ジャンプ」の発売日に左右されずに話題が生まれており、コミュニティ化したファンによる安定した人気を獲得していると言えそうです。
まだアニメされていない連載作品のSNS話題数
では、本来の「どの作品がアニメ化され、次のヒットコンテンツになり得るのか」という観点から、さらに「既にアニメ化済みの作品」を除外していきます。
どの作品も発売日(月曜日)に合わせて山が形成されるのは、まだマルチメディア展開していなく、あくまでジャンプ本誌がフィールドになっていることによります。
作品数も9つとだいぶ絞れてきていますが、上位(500ツイート以上)に届いているのは「呪術廻戦」「チェンソーマン」「アクタージュ」の3作品です。
…ということは、次回アニメ化は間違いなくこの3作から現れてくると考えていいのではないでしょうか。(むしろもう水面下で進んでそうですね)
この3つのうち、どの作品が次の「ハイキュー」「約ネバ」を目指してアニメ化されるのか、または「ONE PIECE」「鬼滅」「ヒロアカ」のようなビックコンテンツまで突き抜けていくかを観測することがヒットコンテンツを先読みする一つの視点になりそうです。
作品の人気度とSNS話題数の関わり
さて、こうしてSNSから現在の少年ジャンプ連載陣の各作品の話題性を定量化しましたが、少年ジャンプの読者であればほぼほぼ肌感とも一致するのではないでしょうか。
逆に考えると、話題作になるためにはSNSでの話題を作っていくことが一つの要素とも考えることが可能です。
・公式アカウントを開設してUGCを促進する
・二次創作を紹介するなど、ユーザーとのコミュニケーションで「ファン」になってもらうきっかけを作る
といったプロモーションも考えてくとより作品の魅力が伝わり、広まっていくのではないでしょうか。
数字で見るコンテンツの熱量 SNS上の広がり
- 反応数の違いに見る、夏アニメ映画のTwitter施策
- 【「君の名は。」「天気の子」「海獣の子供」】SNSで見る、アニメ映画公開前PRの鍵は?
- 企業のマーケティングソリューションとして考えるTCGコンテンツ
- 【放送直前】「鬼滅の刃」「フルーツバスケット」「さらざんまい」・・・2019年 春アニメの注目タイトルをSNSから探る
- 放送前から注目を集めるオリジナルアニメ「さらざんまい」のSNS戦略とは!?
Twitterやってます
メルマガでは分析資料がダウンロードできます
メルマガでは、最新記事のお届けのほか、購読者の方は限定のコンテンツ分析資料をダウンロードできます。
現在は「人気YouTuberTOP5_Twitter分析資料」を提供中!
お問合せ
SHAREPOPでは、企業マーケティングの課題解決につながるコンテンツタイアップをご提案しています。