
日本グミ協会が行うコミュニティマーケティング
SNSのハッシュタグ「#日本グミ協会」からはじまった、グミのボトムアップを目的として活動する「日本グミ協会」。
2017年には「9月3日グミの日キャンペーン」としてグミメーカー複数社を巻き込んだ活動まで発展しましたが、はじまりはひとりのグミ好きのSNS活動から。
企業の発信ではなく、SNSを通じたユーザーの繋がりと発信によって「グミのファンコミュニティ」を形成した、日本グミ協会をコミュニティマーケティングの事例としてご紹介します。
そもそも、日本グミ協会とは
日本グミ協会とは、日本グミ協会会長のムシャケイスケによって、コンビニエンスストアで売っているグミのボトムアップを目的に設立。
活動場所は主にSNSであり、#日本グミ協会 のハッシュタグを通じてグミについての情報発信やイベントを行っています。
現在、Twtiterは7,200フォロワー、Instagramでは6,800フォロワーを持っています。
誰でも参加できるフレームワーク
日本グミ協会は #日本グミ協会 のハッシュタグを付ければ誰でも参加することが可能です。
グミに関することであれば内容に決まりはありませんが、「日本グミ協会としてのグミの評価指標」を作ることで、ファンが各自の感覚でグミを評価していくという流れが生まれました。
久々にジュレピュレ瀬戸内みかん食べたけどレベル高いなぁ。🍊
ファーストバイト ★★★★☆
セカンドバウンディング★★★☆☆
ゼラチンタフネス ★★★★☆
フルーツテイスト ★★★★★
アフターフレイバー ★★★★★#日本グミ協会 pic.twitter.com/5jBcai4crh— 武者慶佑 日本グミ協会/会長 (@mushatter) 2017年10月24日
このような、誰もがSNSで参加しやすい型「=フレームワーク」を設定することで、ファン同士のグミに関する発信を促進し、SNS上での連帯感を形成しています。
また、各々が投稿することで #日本グミ協会 が近しい趣味嗜好を持っている人に拡散していきました。
リアルで繋がるイベント「グミパ」の開催
SNSでの活動に限らず、リアルにおいても「グミパ(=グミパーティー)」を開催。
SNSで繋がったファン同士がグミを食べながら、グミについて語る場を用意することで、コミュニティとしての繋がりをより強化しています。
この「グミパ」も”グミをみんなで食べる場”を用意すれば誰でも開催できるというフレームワークがあり、グミ協会員によって地方でも開催がされています。
且つ、グミ協会会長からは”冷やしグミパ”、”グミ写真展”など、テーマを設定したグミパを行うことで、グミファンが集うイベント・一度は行ってみたいイベントとして確立しています。
Webだけではないリアルな交流や情報交換を通じて、コミュニティへの参加意欲とともに、グミに対してのファン度も高めることに成功しています。
SNSでシェアしたくなるキャンペーン
2017年9月3日は、「グミ(9・3)の日」として、日本グミ協会とグミ関連企業5社(春日井製菓株式会社、カバヤ食品株式会社、カンロ株式会社、UHA味覚糖株式会社、株式会社CANDY・A・GO・GO)によって、共同キャンペーンが実施されました。
これは9月3日に向けて「#9月3日はグミの日」でInstagram/Twitterでグミの写真を投稿してもらうというもの。
単純なプレゼントキャンペーンではなく、「”9月3日はグミの日”ということを広めてもらいたい」というメッセージのもと、多くのグミファンに参加をして頂くことができました。
また9月3日当日には、グミの一大イベントとして「超グミパ」を実施し、イベント内でのグミのフォトジェニックな写真がSNSに数多く投稿されています。
結果、9月3日にはTwitterトレンドで7位を獲得。日本グミ協会のコミュニティを通じて「グミの日を応援したい」というモチベーションもこの盛り上がりに多いに繋がったのではないでしょうか。
SNSを活かしたコミュニティマーケティング
こうしたコミュニティマーケティングにおける特徴は、企業発信による1方向のプロモーションではなく、ファンがそれぞれの楽しみ方を見出し・発信していくことだと考えます。
商品に関する情報や活動が自走していくことで、商品やブランドにカルチャーが生まれ、長く愛されるものとなるのではないでしょうか。
SHAREPOPでは、グミのカルチャーを創出した日本グミ協会をサポート・支援しています。このようなSNSを通じたカルチャーの創出支援などもぜひご相談ください。
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