小熊史也 小熊史也 Editor

メールマガジン「週刊SHAREPOP」編集長

バーチャルYouTuberへの造詣が深く、輝夜月世界初インタビューの企画執筆を担当して以降、キズナアイ,ミライアカリ,月ノ美兎などへのインタビュー、各種イベントレポート、考察記事などを手がける。
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コラム

輝夜月や吉井和哉のTVCMが残した軌跡とは。「史上初」のプロモーションが生み出す価値とその戦略

世間一般にも大きな話題となった「輝夜月×U.F.O」のコラボレーション。このコラボにおいて「Vtuberが出演した史上初のTVCM」という事実がバズに大きく影響していたことは、先日にご紹介した記事でも触れたとおりです。この「史上初」がプロモーションおいてどのように働いていったのかを考えてみたいと思います。

シーンのパイオニアになる”史上初”

そもそも、Vtuberはあくまで”ネット動画の中の存在である”という認識が一般的です。輝夜月×U.F.OのTVCMは、「”Vtuberという存在”が、企業TVCMという未踏の領域に進出した」というドラマ性があるからこそ、熱量が生まれました。事実、このTVCM公開時に「輝夜月」と「Vtuber CM」という話題数は相関しており、日清のコラボを通じて輝夜月がVtuberシーンからTVCMに踏み出したパイオニアとして受け止められたであろうことがわかります。

何よりも大きい価値は、これから制作されるVtuber出演のTVCMを”二番煎じ”として陳腐化させてしまうことでしょう。これ以上の話題性を出そうとする場合、後発はさらなる新しい切り口や仕掛けが必要になります。輝夜月と日清は「Vtuberによる企業TVCM」というストーリーにおいて、後世まで残るブランド資産を獲得したと言えます。

結果として1日の平均ツイート数は大きく増加、YouTubeで公開されたCM映像も200万回以上再生され急上昇ランキングでトップを飾るなど、注目を集める点においても大成功だったと言えます。商品の売上に関してデータが出てくるのはこれからでしょうが、期待して待っていて良さそうです。

また、SHAREPOPでは過去に、キズナアイがアニメ”魔法少女サイト”においてVtuber初の声優出演を実現したことをレポートしました。これも”バーチャルYouTube”rから”出演者”と、シーンを新しい領域に広げたことで、アニメのプロモーションとしても広く話題化することに成功した事例といえます。

個人の可能性を拡張する”史上初”

最近ではTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんによる初のTVCM出演も話題になっていました。初といってもレジェンド級のミュージシャンである吉井和哉さんが遂にTVCMに出演するという、輝夜月さんの場合とはまた違った意義とニュース性の高さを持った企画となっています。

「イエモン」のツイート数を見ると、発表直後に最も話題になり、その後は1日の平均ツイートも増加しています。特に、効果的に働いているのは、各音楽メディアで取り上げられたPR活動です。(これは推測ですが)企画段階からイメージされていたであろう「TVCM初出演」を切り口にしたプレスリリースが各メディアへ届けられたことで、ナタリー・オリコンといった音楽メディアから転載先のYahooなどポータルメディアへ広がった、“史上初”を最大限活かしていくための戦略的PRと考えます。

初の取組がもたらす意義

上記の通り、ニュース性が高く副次的な拡がりも期待出来る事が初物の強みですが、史上初や業界初の試みは文化的な意義などプロモーション以上の更なる価値を持つ場合も有り得ます。

前例がなく見通しが立てにくいなど難しい部分もありますが、入念な構想の上であれば「初物×PR」は一瞬のインパクトにとどまらない価値をもたらすでしょう。

我々SHAREPOPがメインとする分野である「ポップカルチャー×マーケティング」において、史上初や業界初は特に大きな意味を持ちます。今後もそうした取組に注目していくと共に、効果的なプロモーションのご提案に繋げていければと思います。

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