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ソーシャル時代の今、注目のTwitter運用をした2019春アニメ公式アカウントは?

そろそろTVアニメも新しいシーズンを迎えますね。SHAREPOPでは放送前や放送後の各アニメTwitterアカウントの動向をデータにまとめ、「放送前のフォロワー獲得が重要」と主張し続けてきました。
今回はこれまでの振り返りとして、なぜ放送前にフォロワーを獲得することが重要なのかを今一度紐解いていくと共に、春アニメのTwitter動向のトピックスをまとめていきます。

なぜ放送前のフォロワー獲得が重要なのか

仰々しく言ったものの理由はシンプルで、「放送後のTwitterアカウントのフォロワー数ランキングは、放送前と大きく変わらないから」です。

実際に今シーズンのデータを見てみましょう。

TOP5内での順位の変動はあるものの、5位までのラインナップは変わっていません。
もちろん例外的なケースはありますが、放送前のフォロワー数、つまり事前の注目度の高さはそのまま放送後の評価にも大きく繋がっていることが分かります。

そうした理由により、放送前の施策によるフォロワー獲得を重視してきたわけですが、もちろん放送中におけるTwitter運用も重要なポイントです。
春アニメにおける注目作品関連のTwitter動向も見てみましょう。

「さらざんまい」演出としてのTwitter運用

「輪るピングドラム」などを手がけた幾原邦彦監督の最新作として話題になっていた「さらざんまい」。
人気監督の最新作として既にバリューは満点ですが、それに加えて事前のTwitter運用も丁寧で放送前にしっかりとフォロワーを獲得していました。

放送前から注目を集めるオリジナルアニメ「さらざんまい」のSNS戦略とは!?

 

幾原監督作品らしいポップなアニメーションと謎が謎を呼ぶ展開で好評を博し、注目度を増しながら終盤に突入しましたが、そこでTwitter上である事件が起こります。

人気アニメ「さらざんまい」、怒濤の第10皿放映直後に「怜央と真武」公式ツイッターまさかの全消去

劇中のキャラクター「玲央と真武」のものとして、作品のアカウントとは別に運用されていたTwitterアカウントの投稿が全て削除され、アイコンも真っ黒になりました。

このアカウントは作品の内容を補填するものとして2019年3月まで更新されていたのですが、アニメ本編が始まると物語の謎を解くヒントが隠されているのでは?と注目が高まり、3万人以上のフォロワーを獲得していました。

そして本編10話にて、玲央と真武が物語から退場すると共にTwitterアカウントも擬似的に削除されたのです。
キャラクターのものとしてTwitterアカウントを展開する手法はこれまでも行われてきましたが、作品の展開と合わせてアカウントも消失させるという演出は革新的で、結果として第10話放送後には関連ワードがTwitterトレンドになるなど、大きな話題となりました。

時代ごとの世相を反映する独特な作品展開に定評のある幾原監督ですが、Twitterまでも演出に取り入れてしまうとは驚きでした。
そして注目度を最大まで高めたところで迎える最終回、どんな結末が待ちどれだけ話題になるかも楽しみです。

「KING OF PRISM」今からでもハマれるモデルケース

今に続く劇場アニメの応援上映ブームの火付け役として知られる「KING OF PRISM」。その続編として劇場アニメと同時に展開されているTVアニメシリーズが「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」です。

大人気シリーズのTVアニメ展開として事前に大きく注目を集めていた作品ですが、人気芸人のサンシャイン池崎さんがドハマりしているという点でも大きな話題となっています。

サンシャイン池崎がハライチ岩井と自宅で「キンプリ」応援上映開催 「ハートをぶんぶん揺さぶってくる!」

シリーズものの続編となるこの作品において、新規ファンがシームレスに世界観に入り込めるよう用意された第0話を視聴したサンシャイン池崎さん。
作品のド派手な展開に、自らの芸風が似ているとして一気にファンになった様子で、かねてよりのファンであったハライチの岩井さんと共に自宅で応援上映をするまでになりました。

そして以降はしっかりと本編の感想をTwitterに投稿しており、3,000件以上もRTされるなどサンシャイン池崎さんの感想自体が一つのコンテンツとして成立していると言えます。

それだけではなく、「シリーズものなので、今からハマるのは難しいかも…。」と思っている層に対して、今からでもこれだけハマっている人がいるという、ひとつの楽しみ方のモデルケースを示すことにも繋がっていると言えるのではないでしょうか。

Twitterでのプロモーションにおける新たなトレンド

もはや作品のプロモーションをTwitterで行うことが当たり前となった現代ですが、改めてその意味を考えることで、マンネリ化しかねないTwitter展開にも新たな意義を見出だすことに繋がると思います。

また上記のケースのようにTwitterを用いて様々なアプローチによる作品の話題性の獲得が行われていることも興味深い点で、本編の進行に合わせ各SNSを連動しての立体的な展開もこれからは当たり前になっていくのかもしれません。

SHAREPOPでは今後もそうしたSNS上での展開にフォーカスすると共に、時代のトレンドをつくる新たなプロモーション法のご提案も行っていきたいと思います。

数字で見るコンテンツの熱量 SNS上の広がり

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